以前、塾に来て開始20分弱で眠そうになり、何回か注意しましたが、結局25分目くらいから40分くらいまで起こされてはまた寝ていた生徒さんがいました。その日がたまたま苦手な単元ばかりだったというのもあったのでしょう。そのころ、集中できてない日が続いていたので、最初に今日やるべきものをはっきりさせてから取り組むように一緒に考えて集中しようと話し合ったのに、非常に残念でした。もちろん、その生徒さんも基本的には集中して頑張っているので、確かに眠かったのでしょう。

要は、その子の言い分は「眠いんだから開始15分だろうと、しばらく寝て、眠くなくなって目が覚めてから次のことに取り組むんだ、眠ければ寝るもんでしょ」ということでした。家での学習ならまだわかりますが、当日部活があったわけでもないのに、塾で来たそうそう「眠いから寝る」式の直結行動では困ります。この生徒さんは、「やりたい勉強しかしない」という弱点をずっと抱えてきました。

今日がチャンス!と思いました。

「今日は、昨日寝れてなくて眠くなりそうなら、前もって家で30分寝てくるとか、決められた50分勉強して10分休憩、の時間を守って、眠いんで寝ていいですか?もし10分すぎてまだねていたらすいませんが、再度起こしてください。」とか顔を洗ってみる、立って勉強してみる、軽く体操する、とか、いろいろやってから、「それでも眠い、先生、起こしてくれてありがとうございます。今日は集中できていないので、早めに帰ります。すいません。その分、次回30分追加で受講していいでしょうか?」ではないかな?「そのように何とかしよう、塾に来ているのだから寝ずにやろうという目的意識を持つ」という風にする姿勢が、あこがれの志望校に合格するためにも特に大事だよ。

という話をじっくりとしたところ、

それまで大変眠そうだったのに、結局残り50分、シャキッとして、苦手な単元をバリバリやって、さらっとマスターして帰っていきました。

「やればできるやん!」と言ってほめちぎって帰しました。往々にして「もう限界」という壁は、本当の限界よりかなり前であることが多く、このように意識一つでまったく変わってしまうので、不思議です。一人の生徒さんが自分で設定した「限界」を破った瞬間でした。

※これを「寝るな」と言って済ませるか、本人のものごとに対する取り組み方を変えるチャンスととらえるか、コーチングを活かして、考えを引き出すことが、なかなか難しいですが、今回は成功してよかったです。